『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童図書展賞を受賞した石津ちひろ、荒井良二コンビによる『しりとりあそびえほん』。「おおきくなるしりとり」や「ちいさくなるしりとり」、季節のしりとりに色のしりとりと、10のテーマをもとにしりとりが繰り広げられる。 『ことばあそびえほん』や『まさかさかさま』などユニークな言葉遊び絵本を多く手がける著者ならではのしりとりに、膝を打つことも多いはず。例えば、大きくなるしりとり。のみ、みのむし、しょうりょうばった、たこ、こあら、らっこ、こぶら、らば、ばく、くじら。白のしりとりは、よっと、とうふ、ふうとう、うさぎ、ぎんぎつね、ねこやなぎ、ぎゅうにゅう、うどん。 多くのファンをもつ荒井良二によるイラストもその楽しさを倍にしてくれる。しりとりや言葉遊びの大好きな子どもたちのお気に入りの絵本になるだろう。親子で新しいしりとりを考えたくなる、そんな1冊である。(小山由絵)
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