古いヤマハの足踏み式オルガンの修理をしています。
状態: ペダルを踏んでも、バリバリと音がして、空気が送れない。したがって、音も出ない。
このような場合は、ふいごのゴム布が劣化し、破れたり、あながあいたりしているため、はりかえる必要がある。そのためには、すべてを分解しなければならない。
ふたを外し、鍵盤を取り去り、その下のリードや、ストップ、空気箱などをすべて取り去り、最後にふいごを外す。ネジが錆び付いていたりして、なかなか時間のかかる作業。
やっとはずしたふいごの部分。おおきなものが1つ、その背面に約半分のおおきさの物が2つついている。
その小さい方の2つがそれぞれ、左右のペダルに対応し、背面のおおきなふいごの空気を抜いく。(ふつうリードオルガンは、吸い込み式になっているので、空気をためるのではない。)
写真は、本体から取り外されたふいごの部分。
ゴムが硬化している。皮でできた空気弁も劣化している。
古くなったゴム引き布(ラバークロス)を、アイロンを使ってきれいにはがす。にかわで接着されているので、熱を加えるとうまくはがすことができる。
アイロンの下には、水でぬらした布をあてる。ジューッと勢いよく湯気がでる。
はがしたラバークロスはあとで、サイズが必要だから、汚くても捨てずに保存。
ラバークロスを外すと、部品がばらけてしまうこともある。
この場合は、はぎあわせてあった板が外れたので、接着剤で補修。
未完 つづく 97.08.07
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