ピアノの手入れ

☆ ピアノの調律はどれくらいの期間でしたらいいのでしょう。
☆ ピアノの外装の手入れはどのようにしたらよいでしょう。(制作中)
☆ アクションの調整
☆ 湿気のピアノに与える害について。
☆ 整音(ヴォイシング)ってなに?
☆ ピアノのメンテナンスは誰にたのめばよいの?
☆ ピアノの手入れの基本的な方法。

アクションの調整

 アクションとは、ピアノの機械(動く)部分の総称です。演奏者の指が鍵盤をたたくと、ほぼ同時にハンマーが弦をたたいて 音を出し、指をはなすと、ダンパーが音を止める仕組みです。激しく荒々しいタッチから、ソフトでデリケートなタッチまで、ピアニストの心と一体となることのできるすばらしいメカニズムです。
 アップライトピアノの図を示しました。グランドピアノの図も、見てください。

 しかし、そのようにアクションがピアニストの身体の一部となりきるためには、ピアノの鍵盤数と同じ数(現代のピアノでは通常88)だけあるアクションのセットを、数千分の一センチメートル単位で調整することが要求されます。その、調整のことを整調と言います。なぜ、「調整」の反対なのかはよく知りません。
 アクションは木材、フェルト等の素材で構成されています。従って、せっかく微妙に調整されていても、湿度や気温が変化にとても影響されやすいのです。また、弾き続けるとその部分の磨耗も生じます。だから、アクションはときどき整調しなければなりません。

 より詳しい内容については「整調について」をご覧ください。

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湿気のピアノに与える害について。

 気温や湿度の大きな変化はピアノの大敵です。乾燥するとピアノのピッチは下がります。湿度が上がるとピッチは上昇します。また、湿度の変化の繰り返しが続くと、サウンドボードの能力が低下したり、また、ひびが入ったりすることもよくあります。こわいですね。
 乾燥のしすぎは、各部の接着を弱め、ピアノはがたがたになってしまいます。
 湿度が高すぎると、弦やチューニングピンが錆びてきて、弦が切れやすくなります。また、アクションの動きが悪くなり、鍵盤が上がってこなかったり、ハンマーが戻らなかったりのトラブルが続出します。

 最適な湿度は、42パーセント前後とされています。大切なことは、変化を最小限におさえることです。

 最近は空調設備も発達し、人間にとってもピアノにとっても快適な環境が作られるようになってきました。しかし、そのような設備も強力な故に、使い方を誤るとかえって害を引き起こします。
 空気の吹き出し口付近で、直接冷気や、暖気にさらされないようにしてください。暑い日や、寒い日、スイッチを入れるときは、あまり急激に温度を変化させないようにしてください。温度の変化は、湿度の変化をもたらします。急激な変化こそが大敵なのです。

 雨の日には窓を開けない。はれた日には、窓を開けて換気をする。大切な心がけです。

 定期的に乾燥剤もいれましょう。

 当方で販売している乾燥剤はこちら。

 ピアノ内部に組み込む、ダンプチェイサーという、安価な除湿器もあります。

 さらに詳しい内容は、湿度対策について を、ご覧ください。

ダンプチェイサーや乾燥剤に関しては、ピアノ技研のホームページをご覧ください。

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整音(ヴォイシング)ってなに?

 図は先端が磨耗したハンマーを示しています。

 音質に関する調整を、ヴォイシング(整音)とよんでいます。フェルトのハンマーは、弾くほどに磨耗し、またおし固められてきます。また、湿度や経年による材質の劣化も現れてきます。それらの要因が、それぞれの音の音質をゆがめます。よく弾く音は、かたい金属的な響きをおびてくるでしょう。ピアニッシモにしたくても、フォルテになってしまうかもしれません。同じ強さで弾いても、強弱がそろわなくなってきたら、表現もなにもなくなってしまいます。

 このような現象をなおし、最弱音から、最強音までの幅を確保し(ダイナミックレンジ)、音の粒を平均化し、幅のある豊かな音色を作り出す作業を、ヴォイシングと言うのです。

 定期的な調律の度に、ヴォイシングをすることはとてもよいことです。私ども(ピアノ技研の調律師)は、定期調律の項目にこのヴォイシングも加えています。しかし、最近はこれらの作業を行わない調律師が増えているようです。

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ピアノのメンテナンスは誰にたのめばよいの?

ピアノ技研は、20年以上にわたり、ピアノの調律、修理を手がけてきました。

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